GovTech Summitに参加してきました。
GovTechとは政府(Government)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた言葉で行政機関が提供するサービスをテクノロジーによってを効率化していこうというものです。
Gov Techの強みや必要性等のオープニングセッションから始まり、その後、経済産業省の取り組み、神戸市での実例、スタートアップから見る自治体、提言セッションと続きまして、最後にグループディスカッションという流れでした。
セッションを聞いていて、まず思ったのが、登壇者の話がとてつもなく速い。私は耳から論理立てて情報得るのが得意でないので、スピードについていけなくてとまどいました。が、セッション始まる前にUDトークの説明があってそれをダウンロードしていたので、話を文字で確認できました。テクノロジーすごーいと思いました。
UDトーク | コミュニケーション支援・会話の見える化アプリ
私がこのサミットに参加しようと思ったのは、窓口でどうにかしたいと思ったことがあったからです。以前手が震えてしまう病気をもっている方が証明書発行窓口に来ました。証明書を発行するには名前を直筆で書いていただく必要があるのですが、その方は病気のせいで汚い字しか書けないので文字は書きたくないとおっしゃっていました。正直名前書かなくても情報があれば証明書を出すなんてたわいのないことなんです。証明書出すのに嫌な気分にさせてしまうなんて、心苦しいしナンセンスだし、そもそも申請書に直筆で名前を書いて本人確認書類を提示いただくプロセスも面倒だし、アナログで手続きしなくてもいい方法ないかなーとそんな小さい気持ちで参加をしました。
が、今回のサミットはGovTech全般に関わることで規模が大きすぎでした!
スタートアップの会社とどう共同して事業を進めていくかとか、行政手続きをどのように改革していくかとか、そういう視点の大きい感じでした。
(勘違いしてテクノロジーの話聞けると思ってたんだけど、だいぶ趣旨が違った。ちょっと間違えた。)大きなこと考えて仕事できない(´;ω;`)ウゥゥ
集まっている人も上役ばかりでかなり恐縮した気分でした。
サミット怖い。でも新しい視点を得られてうれしい。
内容を咀嚼できてないので、以下箇条書き感想。
・役所の手続きについては、現場で働く職員も民間の方もよりよくしていきたいと考えている。
・前例踏襲のため業務の硬直化が起きている。
・行政職員はまじめだから多少業務効率が悪くても、やり切りきれてしまう。(今後は職員数も減って業務が増えていくのでいつかやりきれなくなるだろうな)
・わかりやすさ、明快さよりも、安全をとるため、市民の方にわかりやすい方法に変えようという発想にたどり着かない。
・全員が使える方法をとるので申請などはアナログになりがち。(使えない人がいるからということが、電子的なやりとりを推進していかない理由にはならない)
・行政は説明責任が問われるため、業務の自由度が低い。(逆に説明さえできれば、どのようなやりかたをとってもいいのかな?)
・行政側に圧倒的にテクノロジーの知識がない。(わからないまま形式的に仕事が進むので、今のままGovTechやってみようとなっても大変なことになりそうだなー。)
・民間面白そう。
・GovTechは首長の関心があると盛り上がるから地域格差が激しそう。
・日本全国で申請書類の標準化をして、どの自治体でも同じやり方でできるようにする。(どこが指揮とるのかな?)
・問題解決は民間のほうが得意?(であれば、行政は問題提起をし続けて、民間に解決してもらうという方法もあり?)
・テクノロジーによって事務手続きが効率化できて時間がつくれれば、市民の方と接する時間が増えて満足度向上につながる。
・新しい事業をすることによりどのようによくなったのかのフィードバックをするための分析手法が不足している。(定量的、定性的にどう分析していくのか、色々勉強したい。)
自治体内だけで解決できないことは、みんなで解決していこうという姿勢が新鮮で自分の所属する自治体の中でもそういう活動が生まれていったらいいなと思いました。
私には経験が足りてないから、何から考えたらいいのかわからないし、どういう形でプロジェクトが進んでいくのか想像すらできなかったので、今度はワークショップとかに行って実際に自分で動いてみたいと思いました!